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2007年10月29日 (月曜日)

殯(もがり)の森

 第60回カンヌ映画祭でグランプリを受賞した、河瀬直美監督「殯(もがり)の森」を観てきました。宮崎では、宮崎キネマ館で11月2日まで上映されています。映画の製作に当たって、「痴呆老人から見た世界」「認知症を生きるということ」などの著書で有名な小澤勲氏や「認知症の人と家族の会(旧.ぼけ老人をかかえる家族の会)」も協力されたそうです。

 物語は、奈良県東部の奥山を舞台に描かれています。山間地に立つグループホームに入所しているしげき(うだつしげき)は、33年前に妻に先立たれ、その思い出と共に静かな日々を過ごしていた。そのホームに新しく介護福祉士として真千代(尾野真千代)が勤め始める。しかし、彼女もまた子供を亡くし、それがきっかけで夫とも離婚、そんな苦悩を抱えながら生きていた。ある日、亡き妻の思い出が詰まったカバンに、真千代が触れてしまったことにしげきが激怒し、手を振り上げてしまう。「こうしゃなあかんってことないから」という介護主任の言葉に励まされながら、次第に心を通わせていくことになる。そんな二人が車で妻のお墓参り行くことになるのだが、途中、ひとけのない農道で車が脱輪。助けを求め彷徨う真千代。しかし、その間にしげきは車を離れ奥山へ分け入っていく。そして・・・といったストーリー。

 「殯(もがり)」とは、敬う人の死を惜しみ、しのぶ時間、また、その場所のことなんだそうです。妻に先立たれた認知症の男性と、わが子を失った介護士の女性が森を彷徨ううちに、次第に心通わせ肉親の死を乗り越えていく過程を描く中で、遺されるもの、逝ってしまうものの間にある結び目のようなあわいを描く物語にしたかったようです。確かに、テーマとしては面白いなと思うし、映像も非常に美しく良かったのですが、残念ながら、共感的な何かを感じ取ることができませんでした。共感できなかったということは、わたしに、そのメッセージを受け取るだけの感性がなかっただけなのかもしれませんが・・・しかし、登場人物の台詞が非情に聴き取りづらく、おまけに、馴染みのない葬送の風習などがなんの説明もなく登場してくるため、映画の真意を理解することができませんでした。ある程度の予備知識を備えて臨まないと、十分に楽しめない映画かなぁという気がします。

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