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2008年11月 4日 (火曜日)

◆回想法の弊害

 先日、「戦争」というテーマで回想法を行った時の話です。いつも回想法を楽しみに参加しているAさんが、このテーマを聞いた途端、「思い出したくもないテーマね・・・」とひとこと。確かに、「戦争」というテーマは非常に扱いにくいテーマです。しかし、様々な思いを皆で受け止めあっていけるような、そんな参加者同士の絆の深まりを感じていたので、こういったテーマも大丈夫かな~と思っていたのですが・・・。Aさんのひとことで、テーマの選択を誤ったかなぁという思いに駈られてしまいました。

 ところが、いざ会話が始まると辛かった思い出ばかりではなく、空襲を受けて線路伝いに実家に逃げ帰る途中、大好きだった人の家に泊まった忘れられない思い出や、防空壕の中で、オナラをして皆に迷惑をかけた話など、ユーモア溢れる話が次々に飛び出した。すべての人がそうというわけではないが、苦しかった過去の思いをしっかりと乗り越え、受容しつつ生きていく、そんな凄い力を見せつけられた思いがした。

 思い出には楽しいものばかりではなく、思い出したくない、そっと胸にしまっておきたい、そんな記憶や思い出も存在する。思い出したくもない思いを無理に回想させることによって、ネガティブな状態に陥らせてしまうことにもなる。だから、回想法を行う場合、対象者の興味のある話題や触れられたくないことについてある程度把握しておく必要がある。

 ところで、回想法にはレミニセンスとライフレビューという2つの技法がある。レミニセンスとは「肯定的な思い出を利用して、情緒の安定や質の高い対人交流を促していく」ものだ。それに対して、ライフレビューは、「否定的なものも含んだ思い出を聴き出し、聴き手と共に整理しながら意味づけていくことで、問題を乗り越えていく」といったものです。つまり、適切な技法を用いれば、必ずしも否定的な思い出を回避しなければならないというわけではないということです。しかし、そのためには専門的なカウンセリング技法を身につけておく必要があります。また、対象者が様々な問題を乗り越えていく能力を持ったひとなのかどうか、ということも十分考慮しておかなければいけないでしょう。いずれにしても、人の心や暮らしを知ろうとする行為には、常に相手を傷付けてしまうという危険性をはらんでいることを忘れないように注意しなくてはいけないと思います。

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